関連記事
独連邦地裁、広告ブロックソフトはWebサイトの著作権侵害しないと判断
headless 曰く、 Adblock Plus の親会社 eyeo GmbH は 18 日、広告ブロックソフトウェアの使用はWebサイトの著作権を侵害しないとの判断をドイツ・ハンブルクの連邦地裁が示したことを発表した(eyeo のブログ記事 [1]、[2]、TorrentFreak の記事)。
この裁判は広告ブロックが違法だと主張するAxel Springerがeyeoを訴えていたものだ。当初Axel Springerは広告ブロックが不当競争行為にあたるとしてeyeoを訴えたが、この主張を否定する判決がドイツ連邦最高裁で2018年に確定している。そのため、Axel Springer側は広告ブロックソフトウェアによるソースコードの改変が著作権侵害にあたるという主張に切り替え、新たな訴訟を提起していた。
これに対し、eyeo側は広告ブロックだけでなく多くのモダンブラウザーが備える追跡防止などのプライバシー機能やWebページの翻訳機能、アクセシビリティー機能なども著作権侵害になってしまうと反論。TorrentFreakによれば、連邦地裁はAdblock Plusが改変するのはブラウザー内で表示するコードのフローのみであり、コード自体は改変していないことから著作権法で定める著作物の「改訂」には当たらないと判断したという。Axel Springer側は判決を不服として控訴する意向を示しているとのことだ。
スラドのコメントを読む | ITセクション | EU | インターネット | 法廷 | ソフトウェア | YRO | スラッシュバック | 広告 | 著作権
関連ストーリー:
米インテリジェンスコミュニティ、不正広告攻撃を防ぐため広告ブロックテクノロジーを導入していた 2021年09月27日
Vivaldi 3.8リリース、cookieダイアログやバナーの非表示化が可能に 2021年05月04日
Google、Chrome拡張機能プラットフォームのManifest V3ロールアウト計画を公式に発表 2020年12月11日
※この記事はスラドから提供を受けて配信しています。
スポンサードリンク
関連キーワード