札幌駅前に米マリオットの最上級ホテル、JR北海道が誘致

2022年1月20日 15:35

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 2023年に着工が予定されるJR札幌駅南口の再開発ビル(札幌市中央区北5条西)に、米ホテル大手のマリオット・インターナショナルの最上級ホテル進出が決まった。JR北海道の島田修社長が記者会見で明らかにしたもので、2030年の冬季五輪・パラリンピック招致や、2030年度の北海道新幹線札幌延伸を控え、札幌市の国際競争力を高めることを狙いとしている。

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 ホテルはJR北海道がマリオットと提携し、JR北海道の子会社になるJR北海道ホテルズが運営する。200室規模で、再開発ビルの高層6フロアに入居し、フィットネスクラブやレストラン、スパも備える。マリオットは「エディション」、「ザ・リッツ・カールトン」などの高級ブランドを持つが、どのブランド名で進出するかは決まっていない。

 再開発ビルは複合商業施設の「札幌エスタ」を取り壊して整備する計画。札幌市の構想では、地上46階建て程度、高さ約250メートルの高層ビルになり、低層階に商業施設、中層階にオフィスを入れる。現時点で2029年秋の完成を目指している。

 マリオットは138の国と地域で30ブランド、7,900以上の宿泊施設を開業している。日本では、京都市の「ザ・プリンス京都宝カ池オートグラフコレクション」、東京都の「東京エディション虎ノ門」など高級ホテル14を含む73の宿泊施設をオープンしている。JR北海道は、国内での経営実績や世界最大級の会員ネットワークを生かした国内外からの集客力に期待し、誘致を決めた。

 札幌市内では、北海道放送本社や札幌西武の跡地などで再開発計画が進行している。国際都市としての機能を果たし、世界の富裕層を受け入れる高級ホテル不足が課題に浮上しており、高級ホテル誘致の動きが他でも見られる。(記事:高田泰・記事一覧を見る

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