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過去5年間の平均営業増益率69%:アルファポリスのビジネスモデル
四季報・新春号のパラパラ読みをした。今回は「新興市場の上場企業」「過去数期間の営業増益率が大幅な企業」を探す、という目的で・・・だ。株原稿のネタ探しだ。
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アルファポリス(東証M)なる企業と出会った。前2021年3月期に至る5期間の平均営業増益率は69.2%。前期の「37.4%増収、48.0%営業増益」に続き、今期も「20.2%の増収(93億円)、10.9%の営業増益(24億円)」計画。好営業利益率。開示済みの4-9月期も、まずまずのペースで通過している。
四季報・特色欄の言葉を借りれば「Webに投稿されたライトノベルや漫画から人気作品を選び書籍化する企業」。具体的にそのビジネスモデルを噛み砕くと、以下の様な具合。
「運営するネット上のWebサイトに投稿された小説や漫画などのコンテンツ(・・・)のうちから、サイト内に寄せられるユーザーの評価を参考に出版すべきコンテンツを調達」
「調達後は編集部でコンテンツの品質・商品力の向上を図り書籍として出版し、(書店売り・電子ストア)で販売し収益を上げる」
ちなみにWeb上のコンテンツ登録や閲覧するプラットフォーム名は「アルファポリス」。
Web上では、こんな取り組みも行われている。
★Webコンテンツ大賞: ユーザー(Web上の読者)や編集部内で最も高い評価のコンテンツが毎月選出される。賞金の付与と並行し、書籍化が検討される。投票したユーザーにも(抽選で)賞金が贈与される。
★出版申告制度: Webサイト内で一定以上の評価を受けているコンテンツについては、作者が書籍化の検討を依頼できる。
具体的に前3月期の決算内容から、ビジネスを把握してみる。なお20年年間の出版市場(推定販売金額)は全国出版協会・出版科学研究所によると、2年連続増の1兆6168億円。が、紙の出版物は前年比1.0%減。対して電子出版物は28.0%の増加となっている。
◆ライトノベル: 刊行点数199点。『・・・』や『・・・』などの人気シリーズの続刊が好調に推移。Webコンテンツ大賞:ファンタジー小説大賞特別賞を受賞した『・・・』を刊行、好調なスタートを切った。
◆漫画: 刊行点数120点(前年比18点増)。ライトノベルで人気を博した『・・・』『・・・』のコミカライズ続編が好調に推移
『・・・』はいずれも作品名だがヒット作品が継続している点、そして小説で人気を博した作品の漫画化がアルファポリスの現状好調の背景として認識できる。
本校作成中の株価は3000円台終盤。対してIFIS目標平均株価は5200円。株価もアルファポリスの成長を期待しているとみることができる。(記事:千葉明・記事一覧を見る)
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