関連記事
トヨタ、フルモデルチェンジした新型「ノア」「ヴォクシー」発売 新機能を多数搭載
トヨタは13日、4代目となるフルモデルチェンジした新型「ノア」、「ヴォクシー」を発売した。ガソリン車はすでに生産を開始しているが、ハイブリッド車は1月下旬より生産を開始する。価格はノアが267万~389万円。ヴォクシーが309万~396万円(消費税込)。
【こちらも】トヨタ、プロボックスを一部改良 価格抑えた新グレード「GX」をHV車に設定
■エクステリア
新型ノアは、「堂々・モダン・上質」と「王道・アグレッシブ」のデザインコンセプトで設計された。また新型ノアのみ標準グレードとエアログレードの2タイプが存在する。
エアログレードのS-Z、S-Gはメッキの大型フロントグリルが強調され、エアロも装備されているので存在感が強い。Z、G、Xの標準グレードは、エアログレードとは対照的にメッキなどの使用箇所が少なく、控えめな印象を持たせるグリルなどになっている。リアはL字のテールランプを採用しており、アルファードのような見た目になっている。
新型ヴォクシーは「先鋭・独創」をコンセプトとし、ぎらつき感が先代よりも増している。フロントフェイスの上部は、車幅灯・デイライト・ターンシグナルランプがフードのラインに沿って1文字につながり、トヨタマークを挟んでバンパー全体を覆うかのようにブラックのグリルが設定された。その中にでも左右上部にヘッドランプ、左右下部にはひし形の中に薄暮灯が設定されている。
ノア、ヴォクシーともにタイヤは16インチと17インチが採用され、一部グレードにはステンレスのドアベルトモールディングなどが設定されている。
■インテリア
インテリアはノア、ヴォクシーともに共通のデザインをしている。インストルメントパネルは、エクステリアのぎらつき感よりは抑え目になっており緩いカーブが多い形状をしている。メーターはMID付きオプティトロンメーター、シフトパネルにはシフトレバーとエレクトロシフトマチックが採用されており、ハイブリッド車のみアドバンストパークを選択するとエレクトロシフトマチックに変更される。
オーディオパネルには、ノアのXグレードのみオーディオレスが設定されているが、それ以外は10.5インチもしくは8インチのディスプレイオーディオが設定されている。
セカンドシートは、7人乗りにストレート超ロングスライド(スライド量745mm)が可能なキャプテンシートを採用。8人乗りは6:4の分割シートだが、こちらも超ロングスライド(スライド量705mm)を実現した。サードシートは跳ね上げ式と先代と同様になっている。床下のラゲージスペースは、スペアタイヤレスの場合は104Lもの大容量を誇り、高さがあるものも収納しやすくなっている。
■機能
ミニバンとして大事な機能であるパワースライドドアは両側、助手席側のみとどちらも設定があるため、先代より変更はない。追加のメーカーオプションとして、助手席側にユニバーサルステップが設定された。ステップ高は200mmと、誰もが乗りやすい高さに設定されている。
バックドア関連の機能としては、パワーバックドアを採用。任意の角度で保持が可能なフリーストップバックドアが、世界初採用された。バックドアを保持したいところで10cm程度押して離すとその位置で保持してくれる便利な機能だ。
トヨタセーフティセンスは、ノアとヴォクシーに採用されるタイプが最新のものとなった。初搭載としては、運転中に起こりえるリスクの先読みを行い、ブレーキなどの操作をサポートするプロアクティブドライビングアシストがある。
高度運転支援技術「トヨタチームメイト」では、自動車専用道路において渋滞時にレーダークルーズコントロールとレーントレーシングアシストを作動させると、ドライバーの状態を監視。条件がそろった時に操作支援などを行うアドバンストドライブ(渋滞時支援)をトヨタ初搭載した。すでに他車種で採用されているアドバンストパークも、スマートフォンでの操作が可能なリモート機能をトヨタ初搭載としている。
■スペック
エンジンはハイブリッド車が1.8Lの2ZR-FXE、ガソリン車が2LのM20A-FKSを採用。ハイブリッドシステムは、すべてにおいて刷新されており、燃費は23.4km/L(WLTCモード)になった。ガソリン車は、10速のDirect Shift-CVTと組み合わせることで、力強いダイレクトな走りが楽しめ、気になる燃費は15.1km/L(WLTCモード)となった。
プラットフォームはTNGAのGA-Cを採用し、高剛性ボディになったことでさらに操縦安定性が向上している。サスペンションはフロントがマクファーソンストラット式、リアはトーションビーム式を採用した。(記事:キーパー・記事一覧を見る)
スポンサードリンク