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アイフル、ソーシャルレンディングの新会社設立
アイフル(京都府京都市)は3日、新会社「AGクラウドファンディング」を設立し、ソーシャルレンディングに取り組むと発表した。まずは貸付先をアイフルに限定して開始する。グループの資金調達手段の多様化を目指す。
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個人投資家と、資金を借りたい個人や企業をネット上でマッチングするソーシャルレンディングに、子会社を通して参入する格好だ。個人投資家は1万円から参加が可能で、匿名組合契約を結び投資する。アイフルファンディングがアイフルに貸付を行い、返済時に利息を支払うという仕組みだ。
期間は半年~1年で、目標利回りは1.38%(税引き前)に設定している。例えば100万円を投資した場合、目標利回りが達成できれば個人投資家は1万3800円(税引き前)の利息を得ることができる計算だ。現在、銀行の定期預金の利回りが0.002%のため、単純計算で690倍となる。
アイフルファンドが示した試算によると、利率が変わらない場合、償還された元利金を続けて繰り返し全額複利投資すると、30年で50万8,581円の利息が付く。銀行預金の場合は600円だ。ただし元本保証は無い。
アイフルはアイフルファンディング経由で集めた資金を、本業の貸付事業に使うと見られる。資金の調達手段を多様化したい考えだ。投資サイズを、1口1万円からとし、気軽に個人が参加できるようにした。
アイフルは東証1部上場で50年以上貸付業を行ってきた実績がある。知名度と信頼感で訴求し、これまでソーシャルレンディングに参加したことが無い個人の出資も集める方針だ。会員登録や口座維持、投資手数料はすべて無料。身分証明書とスマホがあれば、最短当日で会員登録が完了する仕様だ。
まずは信頼感を優先して貸付先をアイフルに限定するが、軌道に乗れば今後は他社向けにもプランを拡大する。
個人投資家の参加獲得のためにオープニングキャンペーンを9月3日から10月31日まで実施しており、会員登録でライフが提供する専用プレイペイドカード「V-プリカ」1000円分を進呈する。実際にファンドに投資した場合は、累計投資額によって最大10万円分の「V-プリカ」をプレゼントすると言う。(記事:土佐洋甘・記事一覧を見る)
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