「Good luck!」だけでない、相手の幸運を祈る英語フレーズ

2021年3月17日 08:23

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 日本語でも使われる「Good luck!」という言葉は、文字通り相手の幸運を祈るフレーズである。英会話の締めくくりに便利なフレーズだが、いつも「Good luck!」だけじゃ芸がない。異なる言い方も覚えて、オンライン英会話などさまざまな機会で使ってみよう。

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■All the best!

 最初に紹介するのは、「All the best!」、または「I wish you all the best!」だ。「Good luck!」の直接的な言い換えではないが、会話の締めくくりのフレーズとして、もしくは、手紙やメールの末尾の挨拶としてよく使われる。

 英和辞書では「ごきげんよう」や「御盛運を願って」などが対訳として記されているが、それほど固い言葉ではない。細かいニュアンスは日本語にしにくいが、別れの挨拶として気軽に使ってよいだろう。

■Break a leg!

 幸運を祈る場面でよく使われる「Break a leg!」というフレーズをご存じだろうか。文字通りに捉えると「足を折れ!」という意味になるため、その奇妙な言い回しゆえにわりと知られているかもしれない。

 諸説あるが、一般的には、舞台に上がる前の役者にかけていた言葉が由来だとされている。舞台の世界では、直接「Good luck!」と声をかけるのは縁起が悪いと考えられていた。そこで、あえて縁起の悪いことを言って逆説的に幸運を祈るということから、このフレーズが使われるようになったらしい。

 今では舞台だけでなくふだんの会話でも使用される。何かにチャレンジしようという相手を励ましたい時に言ってみよう。ただし、間違って「Break your leg!」とは言わないように。これだと、文字通り「足を折れ!」という意味になってしまう。

■Blow them away!

 「Blow them away!」は、面接やオーディションなどを前にして緊張している相手に対してよく使われる。これも「Break a leg!」と同じく、文字通りに捉えると誤解しかねないフレーズだ。「ぶっ飛ばせ」や「やっつけろ」と捉えても意味は通じそうだが、そういう攻撃的な意味よりもポジティブなニュアンスが強い。本番前に緊張している役者にかけるなら、「君の素晴らしい演技で皆を圧倒させてあげなよ」といった感じの意味になるだろうか。

 なお、「I was blown away by your speech.」などのように受け身の形でも使える。この場合は、「君のスピーチには圧倒されるほど感心したよ」とやはり肯定的な意味合いになる。

 逆に、言い方によってはネガティブな意味にもなるので注意が必要だ。たとえば、「I was blown away by the amount of litter.」と言えば、「ゴミの量に圧倒された」という意味だから、ポジティブな意味でないことは明らかだろう。明るく笑顔で、「Good luck!」のニュアンスで発するのがコツだ。

 今回紹介したなかには、そもそも知らなければ意味がわからないフレーズも含まれる。机上の勉強だけでは身につきにくいが、こういうフレーズを自然にさらりと言うことができれば、きっとネイティブもあなたの英語力に感心するだろう。ぜひ実際の会話で使っていただきたい。(記事:ムロタニハヤト・記事一覧を見る

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