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2020年ノーベル平和賞は国連の世界食糧計画が受賞
記事提供元:スラド
2020年のノーベル平和賞は国連の世界食糧計画(WFP)が受賞した(プレスリリース、 動画)。
授賞理由は飢餓と戦うための取り組みおよび、紛争の影響を受ける地域における平和に向けた状況改善への貢献、飢餓が戦争や紛争の武器として使われることを防ぐ取り組みの原動力としての役割。
戦争や紛争が食料不安定や飢餓を生む一方で、食料不安定や飢餓は潜在的な対立を燃え上がらせ、暴力の引き金となる。WFPは飢餓対策と食料安全保障の向上を進める世界最大の人道支援組織であり、授賞は国家間の友愛推進を望んだアルフレッド・ノーベルの遺志にそぐうものでもあるとのこと。近年は多国間協力が軽視されがちだが、食糧問題への国際的取り組みの重要さに対し、飢餓に直面していない国の人々の目をも向けさせることが授賞の狙いの一つとなっている。
2020年はCOVID-19パンデミックによる飢餓や食料不安定への対策も重要となっているが、パンデミックがなくてもWFPの受賞者としての価値が損なわれることはないという。ただし、「医療的なワクチンが手に入る日まで、混乱を防ぐ最良のワクチンは食料だ」とWFPが述べているように、パンデミックが授賞理由を強めたことは間違いないとのことだ。
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