関連記事
日本固有のチョウ、初の絶滅か オガサワラシジミに絶滅の可能性
記事提供元:スラド
小笠原諸島固有のチョウで国の天然記念物に指定されている「オガサワラシジミ」が絶滅した可能性が高いらしい(環境省、NHK、日経新聞)。
オガサワラシジミは外来種であるトカゲ、グリーンアノールの影響などで1989年ごろから個体数が急減していたという。そこで環境省と東京都が200絵年に小笠原諸島から個体を持ち帰り、多摩動物公園や新宿御苑などで繁殖を行っていた(オガサワラシジミ保護増殖事業計画[PDF])。
しかし、繁殖用に用意した個体は卵を産んでも孵化せず、8月25日までにすべて死んでしまったそうだ。野生のオガサワラシジミに関しても、2018年6月に小笠原諸島の母島で見つかったのが最後。絶滅と判定されれば、日本固有のチョウとしては初めての絶滅になるとのこと。なお、繁殖できなかった理由として、新宿御苑の個体はオスの精子の量が極端に減っていたためだという。近親交配による有害な遺伝子の蓄積が原因ではないかとしている。
スラドのコメントを読む | サイエンスセクション | 日本 | 地球 | バイオテック | サイエンス
関連ストーリー:
牛の臀部に目玉をペイントして大型肉食獣による被害を防ぐボツワナの「Eye-cow」プロジェクト 2020年08月22日
絶滅の危機にあるネズミとウサギっぽい有袋類「ビルビー」が野生で繁殖。100年ぶり 2020年07月21日
マツタケとヤシガニ、絶滅危惧種に指定される 2020年07月10日
パンデミック中の自宅研究で新種の昆虫9種類が見つかった 2020年06月29日
※この記事はスラドから提供を受けて配信しています。
スポンサードリンク
関連キーワード