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AppleとGoogleによる新型コロナ接触追跡、旧型端末使用の約20億人は利用できず
Anonymous Coward曰く、
4月10日にAppleとGoogleが、スマートフォンを使用して、新型コロナウイルス(COVID-19)陽性者との接触を確認するための追跡ツールを共同開発することを発表した。AppleのiPhoneとGoogleのAndroid OSを搭載した機器は、世界で利用されている約35億台の端末の大部分を占めている。
両社が提案したシステムでは、位置情報追跡ではなく、スマートフォンのBluetoothを使って、6フィート(約1.8m)以内に近づいたほかのBluetooth機器を記録するというものだ。両社はこのシステムを5月にはリリースしたい意向であるという。ただし、5年以上前にリリースされたスマートフォンでは利用できない。つまり約10億人いると推定される旧型端末の所有者は、陽性者との接触を確認できないことになる。
さらに、こういった旧型端末利用者には、COVID-19に対して脆弱だとされる貧困者や高齢者が多く含まれている。Counterpoint Researchのアナリストによると、追跡に必要とされる特定の種類の低消費電力型Bluetoothチップは、現在利用されている端末の4分の1に搭載されていないとされている。さらに15億人がiOSやAndroidを搭載していない携帯電話などをまだ使用しており、全体として約20億人近くのモバイルユーザーは、AppleとGoogleによる追跡ツールの恩恵を得ることができないとしている(Ars Technica、ITMedia、コインデスク、Slashdot)。
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