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Microsoft、TLS 1.0/1.1のデフォルト無効化を延期
Microsoftは3月31日、同社製WebブラウザーのTLS 1.0/1.1デフォルト無効化を延期すると発表した(Microsoft Edge Blogの記事、 Ghacksの記事、 Neowinの記事、 On MSFTの記事)。
Apple/Google/Microsoft/Mozillaのメジャーブラウザー4社はTLS 1.0/1.1無効化計画を2018年10月に発表しており、Microsoftは2020年上半期にその時点でサポートされているバージョンのMicrosoft EdgeとInternet Explorer 11のデフォルトで無効化する計画を示していた。
しかし、現在の世界を取り巻く状況(COVID-19パンデミック)を考慮して、上半期中にはデフォルト無効にしないことを決めたそうだ。そのため、Chromiumベースの新Microsoft Edgeでは7月にリリース予定のバージョン84よりも前にデフォルト無効にすることはなく、Internet Explorer 11とレガシーEdgeでは9月8日(9月の月例更新提供開始日)にデフォルト無効にする計画だという。
TLS 1.0/1.1がデフォルト無効になった後もユーザーは再度有効化できるが、組織に対しては現実的に可能な限り早くTLS 1.0/1.1の使用をやめるようMicrosoftは推奨している。ちなみに、Mozillaはデフォルト無効にしていたTLS 1.0/1.1をFirefox 74で再度有効化している。
なお、MicrosoftはGoogleがChrome 81の安定版リリース延期を発表したのに合わせて新Microsoft Edge 81の安定版リリースを延期していたが、Googleのメジャーアップデート再開に伴い、Microsoft Edge 81を4月初めにリリースし、Microsoft Edge 83を5月半ばにリリースする計画を同日発表している。また、Chrome 82に合わせてMicrosoft Edge 82もリリースしないとのことだ(Microsoft Edge Blogの記事[2])。
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