Facebook顔認識機能のプライバシ侵害訴訟、5億5000万ドルで和解へ

2020年2月4日 09:51

印刷

記事提供元:スラド

 Facebookはかつて顔認識機能を使った写真や映像へのタグ付けの自動化機能を提供していたが、この機能が米イリノイ州の規制に違反しているとしてFacebookユーザーが2015年にFacebookを訴えていた裁判で、Facebookは5億5000万ドルの和解金を支払うことで同意した(CNET Japanロイター)。プライバシー関連訴訟の和解金額としては過去最高だという。

 イリノイ州では同意なしの生体認証情報の使用や販売を規制する生体認証情報プライバシー法があり、データの収集方法や収集目的、破棄タイミングなどを書面で用意することを義務付けると共に、生体認証情報の収集と保存について個人からの書面による同意を求めている。

 Facebookはユーザーの顔の画像を収集して分析し、写真に写っている人物を自動的にタグ付けする機能を提供していたが、この顔写真収集はユーザーによる事前の同意なしに行われていた。

 スラドのコメントを読む | ITセクション | ニュース | Facebook | プライバシ

 関連ストーリー:
米連邦地裁、生体認証によるデバイスのロック解除強制は憲法違反との判断 2019年01月18日
EU司法裁判所、Facebookの「いいね」ボタンを設置したサイトは個人情報収集・送信の共同責任者になるとの判断 2019年08月02日
公正取引委員会、大手IT企業を対象に個人データの不当な収集や使用を独禁法違反の対象とする指針案を作成 2019年07月19日
Facebook、最大150万人のユーザーからサインアップ時に連絡先情報を無断収集していたことを認める 2019年04月20日

※この記事はスラドから提供を受けて配信しています。

関連キーワード

関連記事