英国警察による顔認識テストは一般市民に許容されるのか?

2020年1月23日 17:41

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記事提供元:スラド

 Anonymous Coward曰く、

 英サウスウェールズ警察は今週、ウェールズのサッカーの試合開錠の前で顔認識カメラを使用し、ブラックリストに乗せられた人物がいないかを識別する実験を行った。こうした顔認識技術の実験は昨年から行われており、今回の試験ではカーディフスタジアムの外に顔認識カメラを搭載した車両を配置し、リアルタイムで群衆をスキャンした。この実験を知る権利活動家とチームのサポーターは、試合前にマスクや目出し帽、またはスカーフをかぶって抗議の意志を示した。

 英国は、アイルランド共和軍暫定派(PIRA)との戦いやアメリカ同時多発テロ事件のテロ対策としてビデオ監視システムが高密度に配置されている国として知られている。今回のようなリアルタイム監視は、西側民主主義陣営では比較的珍しいとされる。

 システムはブラックリストに載っている特定の人物が通過すると警告を出し、警官は調査のためにその人物を静止させる。権利団体はこの種の監視がプライバシーだけでなく、ウォッチリストに顔がどのように追加されるかという疑念、そしてアルゴリズムの正確性などについて懸念があると主張している。

 エセックス大学のピート・フッシー教授は、顔認識実験は実験室条件では非常に正確ではあるが、フィールドテストでは誤認識も多いと説明する。ロンドン警察の実験では42件の警告が発生したが、正しかったのは8件だけだったという(APSlashdot)。

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