ソフトバンクが「みまもりサービス」 電池とスマホで離れて暮らす家族の安否確認

2019年12月12日 08:33

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「みまもりサービス」のイメージ図(画像:ソフトバンク社発表資料より)

「みまもりサービス」のイメージ図(画像:ソフトバンク社発表資料より)[写真拡大]

 ソフトバンクは10日、一人暮らしの高齢者などの安否を見守ることができる「みまもりサービス」を始めると発表した。見守られる側のスマートフォンや家電の使用状況を、離れて暮らす家族が専用アプリを通して確認できるサービスで、提供開始は12月19日。契約しているキャリアを問わずに利用できる。

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 「みまもりサービス」の基本プランの利用料金は、ワイモバイルのユーザーが月額480円、それ以外は月額980円(いずれも税別)。使える機能に制限のある「シンプルプラン」であれば無料で利用できる。基本プランでは最大2名、シンプルプランでは1名の見守りが可能。なお、課金されるのは見守る側で、見守られる側が利用料を支払う必要はない。

 「みまもりサービス」は、見守られる側のスマートフォンが操作されたり専用のIoT製品「みまもり電池」を装着した家電が使用されたりすると、アプリに通知される仕組みとなっている。有料プランでは、スマホや家電が一定時間使用されなければ見守られる側に自動で電話が発信され、応答がなかった場合は見守る側のアプリに異常を通知する機能もある。

 離れて暮らす高齢の親などの安否を確認するため、センサーを導入したり警備会社に登録したりすることを検討する人も多いが、費用や手間がかかる点がデメリットとなりやすい。「みまもりサービス」はアプリを設定するだけのため、工事などの必要がなく、手軽に安価で利用できるのがポイントだ。また、見守られる側にとっても、カメラなどを設置しないため抵抗感が少ない。

 なお「みまもり電池」とは、ノバルスが開発した単3形乾電池型のIoT製品。「みまもり電池」を家電に装着するとアプリと連携し、家電の使用状況がシステムに通知されるようになる。

 中に単4形乾電池を装着して使う仕組みで、電池を入れ替えれば繰り返し利用でき、リモコンや照明、電動歯ブラシなど、単3形乾電池を使用する家電であれば幅広く利用可能。19日に発売開始予定で、現在予約を受け付けている。価格は3,190円(税別)。

 ソフトバンクはサービスの提供に合わせ、19日からキャンペーンを開始予定。一定の条件を満たしたワイモバイルユーザーに対して、「みまもり電池」と「みまもり電池」を装着可能なセンサーライトをプレゼントする。(記事:万嶋せら・記事一覧を見る

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