大阪地裁、「リツイートは投稿に賛同する表現行為」と判断

2019年9月14日 18:17

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記事提供元:スラド

 元大阪府知事の橋本徹氏が、根拠なしに氏を批判する第三者のTweetをリツイートしたとしてジャーナリストの岩上安身氏を名誉棄損で訴えていた裁判で、大阪地裁は橋本氏の主張を認め、岩上氏に33万円の支払いを命じた(読売新聞産経新聞朝日新聞)。

 問題のTweetは、橋本氏が大阪府知事時代に幹部らを自殺に追い込んだ、といった内容だという。岩上氏はリツイート後そのリツイートを取り消しており、また「橋下府知事下で府庁内の自殺者が急増したことは、すでに数々の報道がなされている客観的な事実です」と主張。この裁判について「恫喝訴訟あるいは威圧訴訟」だと主張していた

 大阪地裁は問題のTweetに対し「真実と認めるに足りる証拠はない」とし、リツイートは投稿に賛同する表現行為と判断した。

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