お盆は流星群を楽しもう! 8月13日にピークを迎えるペルセウス座流星群

2019年8月8日 08:21

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欧州で観測されたペルセウス座流星群。

欧州で観測されたペルセウス座流星群。[写真拡大]

毎年お盆になると三大流星群の一つであるペルセウス座流星群がやってくる。今年も8月13日に出現数のピークを迎えると予測されている。

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 ここで三大流星群について少しだけ紹介をしておこう。お正月の三が日直後に出現するしぶんぎ座流星群、そしてお盆のペルセウス座流星群、赤穂浪士の討ち入りの日である12月14日にピークを迎えるふたご座流星群の3つを三大流星群と称している。

 流星の出現数と流星の明るさではふたご座流星群がナンバーワンであろう。毎年、ニュースでもふたご座流星群の動画が紹介されるケースが非常に多い。ナンバーツーはペルセウス座流星群、ナンバースリーはしぶんぎ座流星群といったところか。

 ナンバースリーのしぶんぎ座流星群がマスコミで取り上げられることは稀である。その理由はテレビカメラに収めるのが難しいからだろう。その点ペルセウス座流星群は、毎年ではないにしろ、ときどきマスコミに取り上げられることはある。そこがナンバーツーたるゆえんであろう。

 流れ星が見えている間に願い事を唱えるとそれがかなうという言い伝えが日本にはあるが、その理由は流れ星にお目にかかれるチャンスが非常に少なく、見ることができただけでも非常に幸運であると日本人には捉えられてきたからだろう。流星群の時期でない限り流れ星は見ることができないと考えたほうが良い。

 ところでお盆に親の実家に帰省して流れ星を見たという経験をお持ちの方は意外に多いのではないか。それはまさしくペルセウス座流星群に遭遇していたのに違いない。

 さて今年のお盆のコンディションについて情報提供しておきたい。今年は8月15日が満月にあたっている。したがってお盆の間には、夜空には煌々と月が輝いていることになる。流星群の出現数こそ例年と変わらないが、月明かりに打ち消されて、暗い流れ星は見えない可能性がある。とはいえ、普段と比べれば格段に流れ星が見られる可能性は高い。

 なぜ毎年同じ時期に流星群が出現するのかご存知だろうか?それは地球が1年に1回太陽の周りを公転しているからである。日付が同じであれば、地球は同じ位置に来る。それがたまたま流星群をもたらす原因となっている彗星の軌道を毎年同じ日に横切るためである。

 彗星は太陽の周りをまわりながら、流れ星の種(塵や氷の粒)を宇宙空間に落としてゆく。彗星が通った後にはその軌道上には流れ星の種がたくさんばらまかれた状態になる。そこを地球が毎年同じ時期に横切るので、流星群が出現するのである。お盆の夜、流れ星に願い事をかなえてもらってはいかがだろうか。(記事:cedar3・記事一覧を見る

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