米中首脳会談での完全決着は期待薄だが・・・

2019年6月28日 15:44

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記事提供元:フィスコ


*15:44JST 米中首脳会談での完全決着は期待薄だが・・・
 報道によると、クドロー米国家経済会議(NEC)委員長は27日、「G20での米中貿易協議で前提条件はない」、「中国への追加関税、米国は進める可能性がある」、「中国との貿易交渉では執行が含まれるべき」との見解を伝えたことから、リスク選好的なドル買いはやや縮小した。27日のアジア市場では一部メディアが「米国と中国は貿易戦争の一時休戦で合意」と報じたことから、リスク選好的なドル買いが優勢となったが、市場関係者の間では「米中首脳会談を経ても通商問題などを巡る米国と中国の対立がただちに解消される保証はない」との見方が浮上している。

 ただし、二国間の協議が今後も続くことへの期待もあることから、今回の米中首脳会談でいくつかの項目で双方が合意できれば金融市場の不確実性はやや低下し、主要国の株式市場はやや強い動きを見せる可能性は残されているとみられる。なお、米国の金融政策について市場関係者の間からは、「米中協議で何らかの進展があっても7月利下げは動かない」との声が聞かれている。《MK》

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