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荏原環境プラント、AIを用いた自動クレーンシステムをRidge-iと共同開発
ごみピットの様子とごみ識別AIの出力イメージ(画像:Ridge-i発表資料より)[写真拡大]
Ridge-iは14日、荏原環境プラントと共同で開発を進めていた「ごみを識別するAIによる自動クレーンシステム」の実証実験を行い、本システムの運用を開始したことを発表した。今回運用を開始したシステムは、AIがごみを識別し、クレーンの操作を自動的に行うというもの。このシステムにより、これまで高度な運転技術が必要な操作を自動化することで、人手不足と運転員のスキルの差の解消が期待される。
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安定したごみの燃焼を行うため、ごみ焼却施設では特殊なごみの退避やごみの撹拌(かくはん)のためにクレーン操作が必要となる。これまでは、運転員がごみ性状を目視で確認しクレーンを操作する必要があったが、クレーン操作には一定のスキルが必要であり、運転員の育成には時間がかかる。このため、荏原環境プラントでは、運転員の人手不足対策と運転員によるスキル差の解消が課題となっていた。
そこで荏原環境プラントはこれらの課題を解消することを目的に、AIがごみを精微に識別し、自動的にクレーンを操作するシステムをRidge-iと共同で開発することにした。これまでの自動クレーンでは、焼却炉に投入するごみ質の変動が大きいため、安定したごみ燃焼ができなかった。これを解消するために、AIがごみの状況を精微に認識することで、投入するごみ質の安定化を図った。
今回開発したシステムでは、AIがピクセル単位でごみを識別し、ベテランの運転員の代わりとなるレベルで自動的にクレーンを操作を行い、ごみの投入や区分けを適切に行うことを可能にした。これにより、従来のクレーンの自動運転ではできなかった「燃焼状況に応じたごみの識別と投入」や「特殊ごみの適切な区分け」を可能とした。
荏原環境プラントとRidge-iは、今回開発したAIを利用した自動クレーンシステムを今後も設炉へ展開するとともに、AIを活用することで、ごみ焼却施設の更なる高度化のための開発を進めるとしている。(記事:まなたけ・記事一覧を見る)
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