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AIチャットボットがWebで自動応答、地銀4行が導入へ
JSOL(東京都中央区)は29日、筑波銀行、武蔵野銀行、阿波銀行、宮崎銀行の4行にAI技術を活用した対話型自動応答システムを導入すると発表した。対話型自動応答システムとは、Webサイトにおいて自動で応答するAIチャットボットのことで、4行すべてがホームページ上に設置、顧客からの問い合わせに24時間365日対応できるという。
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4行はいずれも、八十二銀行を中心に地方銀行7行が銀行の基幹系システムを共同利用する組織「じゅうだん会」に所属している。JSOLやじゅうだん会および、AIソリューション「AMY」を提供するAutomagi(東京都新宿区)は共同で、対話型自動応答システムの実証実験を実施してきた。AI技術により継続的な自動応答に対応できるとみて導入に踏み切った。当面は、個人のインターネットバンキングに関する問い合わせ業務から対応するが、対応業務は順次拡大する方針だ。
システム導入を担うJSOLは、NTTデータと日本総合研究所が折半出資するICTサービスコーディネーター。システム共通基盤の構築やERPの導入に強みを持つが、マーケティングオートメーションやAIなど最先端の技術導入にも積極的に参画する。
対話型自動応答システムの中核をなすのは、AIソリューション「AMY」。これまでもみずほ証券の社内問い合わせ対応など、AIチャットボットとして存在感を示してきた。AIチャットボットを実現するのは、最先端の機械学習や自然言語処理の取り組みと、各企業の持つ情報リソースの提供による企業専用の知識データベース。人間では難しい法則性の発見により数値予測や自動学習を実現できるとする。今後も、AIチャットボットは企業内外の問い合わせ業務の効率化ツールとして提供されることが期待される。(記事:香川大輔・記事一覧を見る)
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