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CERNの研究者ら、宇宙は本来存在できないはずだったとの結論に
あるAnonymous Coward 曰く、 CERNの科学者らがさまざまな観測を行った結果、宇宙は本来は存在できないはずだったという結論に至ったという(COSMOS、nature、IGN、Slashdot)。
一般的な宇宙誕生論では、ビッグバンの後に膨張して冷えていく過程で、中にあった物質と反物質が対消滅を繰り返し、対消滅を免れたものだけが残り、結果として現在の宇宙が形成されたと言われている。この場合、物質のほうが反物質よりも数が多くなる理由が必要となる。しかし、CERNの物理学者が反陽子の磁気モーメントを正確に測定した結果、それが陽子と全く同じであることが分かった。つまり、物質と反物質は完全に対照的でありまったく同じだけの数が存在すると予想されるということになる。そのため、本来であれば物質と反物質はすべて対消滅して消えてしまい、宇宙は存在するはずがなかったという。
CERNの物理学者Christian Smorra氏は、「私たちの観測では物質と反物質の完全な対称性が見いだされている。アシンメトリーはどこかに存在しなければならないが、違いがどこにあるのか分かない」と語っている。
IGNのニュース編集者Joe Skrebels氏は上記の内容を紹介する記事で、この現象を説明できるのはシミュレーション仮説しかないとしている。
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