車に後付けする衝突防止補助システム「モービルアイ570」が発売

2017年2月2日 08:46

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モービルアイ570、製品画像。(画像:ジャパン・トゥエンティワン発表資料より)

モービルアイ570、製品画像。(画像:ジャパン・トゥエンティワン発表資料より)[写真拡大]

  • ご覧のように5つの警報機能を持っている。(画像:ジャパン・トゥエンティワン発表資料より)

 海外ベンチャー企業の先端商品を国内で販売するジャパン・トゥエンティワン(以下、J21)は、車に後付けすることで衝突が予測される状況において警告を発し、事故を防止するシステム「モービルアイ570」を1月30日、発売した。出荷開始日は2月6日。

 モービルアイ570の開発元は、そのままモービルアイ社というイスラエルのベンチャー企業。車における事故予測、自動運転技術などのリーディングカンパニーだ。これまでの世界累計出荷1,500万台、後付け警報システムに限っても昨年度22万台超を出荷しているという。

 後付け衝突防止システムのモービルアイはシリーズ化された商品であり、今回のモービルアイ570は、同530の後継と位置付けられている。なお、530の国内普及数は5万台ほどとのことである。

 では570のスペックを見てみよう。この製品は5つの危険予知に対応している。車線逸脱、前方車間距離、前方車両衝突、低速事前方車両衝突、歩行者衝突である。

 モービルアイはその名の通り人工の「目」であり、車のフロントウィンドウに取り付けたカメラの映像情報を分析し、危険があると判断したら警報を鳴らす仕組みとなっている。なお、同社の危険予知システムそのものは、日本企業だけでも日産、マツダ、ホンダなど多くの企業が既に採用している。

 モービルアイ570の標準価格は17万2,800円、標準取付工賃は乗用車が3万7,800円、中大型車が4万8,600円(以上すべて税込)となっている。製品保証期間は3年間。

 ちなみにJ21は、かつてモービルアイシリーズの日本展開を始めた頃、「日本の交通事故を半減させる」との目標を掲げたそうである。日本の交通事故件数は、警視庁による平成27年のデータを見ると、国内総計、53万6,899件だ。これを半分にするというのはなかなかに壮大な話であるが、もちろん、大いに結構なことには違いない。ぜひ、目標に向け頑張っていただきたいものである。(記事:藤沢文太・記事一覧を見る

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