精子セルフチェックがスマホでできる「Seem」、リクルートが発売

2016年11月21日 22:21

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「Seemキット」(リクルートライフスタイルの発表資料より)

「Seemキット」(リクルートライフスタイルの発表資料より) [写真拡大]

 リクルートライフスタイルは21日、自宅で手軽に精子の状態をセルフチェックできるサービス「Seem(シーム)」を開始した。Seemは、無料でダウンロード可能なiPhone用アプリ「Seem」と、専用の「スマートフォン顕微鏡レンズ」や「採取用カップ」がセットになった「Seemキット」を使用して測定を行う。同社は、21日からAmazon.co.jpおよびビックカメラ店舗にてキットの販売を開始した。

 日本では、妊活や不妊治療は女性が主体となって行うケースが多いが、WHOの調査によれば、不妊原因の約半数は男性側にあるという。一方で、男性が医療機関で精液検査を受けるには心理的抵抗や時間的制約などハードルが多く、多くの男性は検査を受けた経験がないことから、リクルートライフスタイルでは今回「Seem」のサービスを開始。開発には、国際医療福祉大学大学院の岩本晃明教授が協力し、臨床試験を行っている。

 「Seem」で解析に必要なのは専用アプリと「Seemキット」のみとなり、キットで採取した精液をアプリで撮影・解析し、その場ですぐに精子の濃度や運動率が測定できる。精子の状態は体調や環境などの影響でも大きく変動があるため、複数回の測定結果の平均値やグラフ表示もでき、精子状態の傾向も把握可能としている。1回の所要時間は数十分ほど。

 「Seemキット」は、スマートフォン顕微鏡レンズ、精液採取用カップ、採取棒、測定チケットがセットになっており、1つのキットで測定可能なのは1回のみ。価格は6,980円(税抜)。

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