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イスラエルのモビルアイ、自動運転でGM元子会社デルファイと提携
モビルアイのホームページ[写真拡大]
世界各地で自動運転車を普及させるための法整備が着々と進むなか、米ゼネラル・モーターズの元子会社デルファイ・オートモーティブは23日(現地時間)、完全な自動運転ソリューション市場へと導く「中枢的センシングローカライゼーション計画プラットフォーム」(以下、「CSLPプラットフォーム」)の統合化に着手すべく、自動運転車ドライバー支援システムの世界的大手であるモビルアイと業務提携を締結すると発表した。
モビルアイは主に自動車分野でのコンピュータ画像認識システム、マッピング、ローカライゼーション、機械学習に携わる企業。一方、デルファイは自動運転ソフトウェアやセンサー、システム統合において高い実績を有している。2002年以降、ビジネスパートナーとして良好な関係を築き上げてきた両社は、センサー信号処理を行うモビルアイのシステム・オン・チップ「EyeQ 4/5」をはじめ、各々の独自技術を活かすかたちで、自動運転車市場初のレベル4/5自動運転ソリューションを手がけることで合意した。
今回の提携による最大の狙いは、完全な自動運転ソリューションを提供することであり、世界中の幅広い顧客に対応したCSLPプラットフォームの統合化はそれを実現するための手段だ。CSLPプラットフォームの統合により、エンドツーエンド生産が可能となるほか、様々な顧客の要望に応えた性能や機能的安全性が保証される。
来年ラスベガスで開催される「2017家電ショー」では 、都市部および高速道路での走行パターンを統合化したCSLPプラットフォームを披露。さらに2年後の2019年に実用化する予定だ。
モビルアイはイスラエルに拠点を置く世界有数の車載機器メーカー。ドライバーの視野内を説明し、他の車両との衝突リスクを予測する独自のアルゴリズムやEyeQチップは世界中の自動車メーカーから定評を得ている。昨年、死亡事故がきっかけに米テスラとの取引を解消していただけに、今後の動向が注目されていた。
※この記事はAuto World Newsから提供を受けて配信しています。
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