ウォーターフォールに何もメリットはない?

2016年6月25日 11:32

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記事提供元:スラド

あるAnonymous Coward曰く、 アジャイル開発が広がる昨今でも、大規模開発ではウォーターフォールといった考えが主流と思われるが、そうした考えを一蹴する、MicrosoftのDevOpsエバンジェリストの牛尾氏による「私は間違っていた。ごめん。ウォーターフォールは何のメリットも無い」というブログが微妙に注目を集めている。

 事の発端となったのは、先日来日した米Microsoftのプロジェクトマネージャで「No.1 DevOps Person」と呼ばれるサム・グッケンハイマー氏と日本企業とのやり取り。氏は企業からの「アジャイルと、ウォータフォールのメリット・デメリットを教えてください」との質問に対して「ウォータフォールは一切メリットがないので止めておきなさい」ときっぱり言い放ったとのこと。これを見て、これまでそう思いつつも、周りを気にして「大規模開発ではウォータフォール」などとしていたことに気づかされたという。

 記事によれば、2015年時点で世界のソフトウェア開発プロジェクトのうち実に95%がアジャイル開発に移行済みで、また海外では技術系の書籍もアジャイル以降の考え方が前提となっているにも関わらず、日本ではいまだアジャイル開発を採用しているのが31%に留まるなど、大幅な遅れを見せている。また「大規模ではウォーターフォール」と言いつつ最大規模のソフトウェア会社であるMicrosoftは当にアジャイル化を終えており、海外の技術系ではウォーターフォール押しの企業など存在しないとしている。

 現在の日本でウォーターフォールが続いているのは、単に日本がウォーターフォールを前提として制度を作ってしまっていることに起因すると分析している。今までは内需で賄えていたが、この状況で海外企業が乗り込んでくればまさに竹槍で戦闘機と戦うようなもので一溜りもなく、日本の習慣や現状を新しい考えに合わせて変えるべきとまとめている。

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