時代は軽自動車・ミニバンからSUVやスポーツカーへ?

2016年6月24日 07:14

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記事提供元:エコノミックニュース

SUVの中で元祖ともいえるスバルの人気は特にマニアにとってやはり根強いものがある

SUVの中で元祖ともいえるスバルの人気は特にマニアにとってやはり根強いものがある[写真拡大]

 価格.com(カカクドットコム)は、自動車に関するアンケート調査を実施し、自動車の保有状況や、買い替えについて、購入したい乗用車の種類などについての調査を行った。

 まずは1世帯で所有している乗用車の台数だが、「1台」という世帯が半分の50.8%、次いで「2台」が27.0%と、合わせて全体の4分の3を占めている。地域別に見ると、鉄道網が発達している関東、近畿などの大都市圏では、全体的に所有台数が少なめであることがわかる。また、関東、近畿地方では、「乗用車を所有していない」割合も10%を超えている。

 乗用車の主な用途を複数回答で聞くと、もっとも多かったのは「買い物」で78.0%。次いで、「ドライブ・旅行」が57.2%という結果だ。「通勤・通学」は44.3%と意外に低めの結果だが、やはり関東・近畿エリアで低めだった。なお、関東エリアでは、「通勤・通学」よりも「家族の送り迎え」のほうが高い割合となっている。また、電車網がない沖縄では、「通勤・通学」が88.9%と他の地域よりも突出している。

 所有している乗用車(複数所有している場合は、もっともよく乗る一台)について聞いたところ、車種では、「コンパクトカー」(20.8%)、「軽自動車」(20.2%)、「ミニバン」(18.6%)という順になっている。上位3種の顔ぶれは変わらないが、4年前の前回調査と比べて、「ミニバン」が5.6ポイント、「コンパクトカー」が4ポイント減少している。これまで続いていたミニバン人気に若干陰りが見られていて、エコカー減税時に人気を博したコンパクトカーも割合としては減少していることが見て取れる。

 次に、所有している乗用車のメーカーは、もっとも多いのは「トヨタ<7203>」(27.7%)。次いで「ホンダ<7267>」(17.3%)、「日産<7201>」(10.7%)という結果が出た。日本自動車販売協会連合会、全国軽自動車協会連合会が発表している日本国内の新車登録車のシェアと比べると、トヨタのシェアが低めで、ホンダ、スズキ<7269>、富士重工<7270>、マツダ<7261>、ダイハツ<7262>などのメーカーのシェアがやや高めに出ている。

 所有している乗用車のエンジンタイプでは、83.2%が「ガソリン」という結果が出た。「ハイブリッド」は13.1%と、前回調査時から7.7ポイントと大幅に増加しているが、前回調査時に7割近くの人が「ハイブリッドカーに興味がある」と答えていたことを考えると、その伸び幅はそれほどでもなく、今でもガソリンエンジンが主流なのは変わっていないようだ。

 「乗用車の購入予定がある」と答えた人に、具体的な希望車種を聞くと、現在所有している車の種類と比較すると、「ミニバン」が4.3ポイント、「軽自動車」が4.2ポイントと低いのに対し、「SUV」が6.9ポイント、「スポーツ」が3ポイント高いことがわかる。この結果からも、長らく続いたミニバン人気の陰りと、エコカー減税などで人気を集めた軽自動車の販売不振がうかがえる。いっぽうで、走ることの楽しみを感じられるSUVやスポーツタイプの自動車への人気が高まってきていることもわかるだろう。(編集担当:久保田雄城)

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