若者はテレビよりもソーシャルメディアからニュースを得ているという調査結果

2016年6月21日 11:13

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記事提供元:スラド

あるAnonymous Coward曰く、 ロイター・ジャーナリズム研究所(RISJ)が世界26カ国の約50,000人を対象に行った調査によると、ネットユーザーの51%以上がニュースソースとしてFacebookなどのソーシャルメディアを利用しているという(Digital News Report 2016ReutersBBCSlashdot)。

 調査対象者のうち、ニュースにアクセスするためにスマートフォンを使用している人は半数を上回り、割合が最も高かったのはスウェーデン(69%)、韓国(66%)、スイス(61%)の順。また、18~24歳の世代では、ニュースの入手手段としてソーシャルメディアを挙げた人が28%で、テレビの24%を初めて上回ったという。ちなみにFacebookをニュースの入手手段にしている人の割合は44%、YouTubeは19%、Twitterは10%だったそうだ。信頼できるニュースが限られている途上国ではニュースをソーシャルメディアに頼る人がさらに多くなっているという。

 特にFacebookは「ニュースの発見の場」であることを越えて人々がニュースを消費する場所になっている。これは、広告ブロックの増加と合わせてジャーナリズムが記事を元にして資金調達を行うことをさらに難しくしている。一方で、30%の人々はニュース選別者の政治的バイアスを疑うことから、ニュースの議題を他人に選別されるのを望まない傾向にあるという。

 なお、ニュースを得るために料金を支払っている国は、ノルウェー27%、ポーランド・スウェーデン20%、イタリア16%、デンマーク・フィンランド15%、日本・オランダ・ベルギー12%となっている。

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