ワコム、PDFにデジタルサインを手軽に書きこめるiOS/Androidアプリ「sign pro PDF」を提供開始

2016年1月26日 20:57

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モバイル機器上でPDF書類に手書きデジタルサインを書きこむことのできるアプリ「sign pro PDF for iOS and Android」のスクリーンショット(iPad利用時)

モバイル機器上でPDF書類に手書きデジタルサインを書きこむことのできるアプリ「sign pro PDF for iOS and Android」のスクリーンショット(iPad利用時)[写真拡大]

 ワコムは26日、iOSおよびAndroidを搭載したモバイル機器上で、PDF書類に手書きのデジタルサインを手軽に書きこむことのできるアプリ「sign pro PDF for iOS and Android」の提供を開始したと発表した。iOS用Android用ともアプリに3回分の署名クレジットが含まれる。また、100回分の署名クレジット(1200円)をアプリ内購入できる。

 これまで、PDFなどで電子的に保管されている書類にサインをする際には、まず紙に印刷し、ペンを使ってサインした上でスキャンして再度電子化し、電子ファイルと紙ファイルの両方で保管する必要があり、こうした作業の手間はペーパーレス化を本格化する上で課題となっていた。

 同アプリを使えば、PDFデータにデジタルサインを書きこめるほか、原稿や資料などにデジタルの状態で直接注釈を入れることも可能で、処理効率の向上や、ペーパーレス化の促進が可能となる。

 また、サインを済ませた後は書類はロックし暗号化されるので、不正を防止できる。さらに、同社のスタイラスペン「Bamboo Fineline 2」と共に利用すると、筆圧、ペンを走らせるスピード、サインした日時などの「生体情報」を、サインと一緒に取り込むことが可能となる。

 同アプリは、一つのOSに閉じたものではなく、注釈や吹き出しなどは、OSの垣根を越えて修正が可能だ。オフラインでも使用可能なため、インターネット接続やサインアップの手続きも不要なのが特長でだ。(記事:町田光・記事一覧を見る

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