東芝、福島第一原発3号機の復旧作業用設備を開発

2016年1月18日 20:36

印刷

燃料取扱設備(東芝の発表資料より)

燃料取扱設備(東芝の発表資料より)[写真拡大]

 東芝は18日、福島第一原子力発電所3号機使用済燃料プール内のガレキ、燃料を遠隔操作で取り出すための燃料取扱設備を開発したと発表した。工場における操作訓練は昨年末までに終了しており、2017年度からガレキや、燃料の取り出し作業が開始される計画。

 3号機は原子炉建屋の上部が水素爆発により破損してガレキとなり、使用済燃料プール内やオペレーションフロア上に堆積している。堆積したガレキを撤去した後、全ての燃料を取り出す必要があるが、今回開発された燃料取扱設備により、使用済燃料プール内に堆積したガレキを撤去し、燃料を取り出し、取り出した燃料を構内用輸送容器に収納して蓋を閉め、仮保管場所に輸送するために地上階まで輸送することが可能だという。

 同設備は、燃料取扱機と、クレーンにより構成されている。燃料取扱機は、ガレキをつかんだり、切断したり、燃料を取り出したりする補助を行う2本のマニピュレータと、燃料を取り出す燃料把握機を配置している。作業に適切な治具を選択して遠隔で交換することができるとともに、多数のカメラを配置している。

関連キーワード

関連記事