火星が地球から独立していなければならない理由

2015年12月24日 21:28

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記事提供元:スラド

taraiok 曰く、 さまざまな組織や国家間で火星に人間を送り込むための競争が始まっているが、企業の宇宙資源の領有などに関するルールは明確には定められていない。そんな中、Blue Marble Space研究所のJacob Haqq-Misra氏は、火星が最初から完全独立している必要があるとする「The Transformative Value of Liberating Mars(火星の解放と変革の価値)[PDF]」というエッセイを発表した。同氏はこの本の中で火星では地球の過去の文明と違うものを造り出さなければならないと主張、次の5つのアイデアを提示した(BBCSlashdot)。

 「火星に上陸する人は、地球上の公民権を停止して火星人とする」 
 「政府、企業、地球上の人々は、火星の政治や経済に干渉できない」 
 「火星の独自開発に干渉しなければ、火星における科学的な探査は認められる」 
 「火星の土地利用は火星人によって決定される」 
 「火星に地球からもたらされたものは火星人の権利で、地球人は権利を奪うことはできない」

 しかし、こうした線引きをしてしまうと火星への投資意欲がそがれる可能性があるという問題もあり、これらの宇宙開拓時代の問題を今から議論しておく必要があるとしている。

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