SIMロック解除の認知率は76%―5人に1人が既にSIMロック解除している

2015年11月25日 14:56

印刷

記事提供元:エコノミックニュース

ジーエフケー マーケティングサービス ジャパンは、スマートフォン販売動向及びスマートフォンの使用実態調査よりSIMロック解除やSIMフリー端末の認知率等について発表した。

ジーエフケー マーケティングサービス ジャパンは、スマートフォン販売動向及びスマートフォンの使用実態調査よりSIMロック解除やSIMフリー端末の認知率等について発表した。[写真拡大]

ジーエフケー マーケティングサービス ジャパンは、スマートフォン販売動向及びスマートフォンの使用実態調査よりSIMロック解除やSIMフリー端末の認知率等について発表した。

 それによると、SIMロック解除の認知率は「名前だけは聞いたことがある」まで含めると76%に及んだという。ただし、「よく知っている/人に説明できる」は11%、「大体知っている」は29%にとどまった。

 SIMロック解除について「よく知っている/人に説明できる」または、「大体知っている」と回答した人に実際にSIMロック解除を行ったかを尋ねた。その結果、5人に1人が既にSIMロック解除を行っていることが明らかになった。また、将来的にSIMロック解除をしたいとの回答は3割に上ったとしている。なお、SIMフリースマートフォンの認知率は「名前だけは聞いたことがある」まで含めると76%と、SIMロック解除の認知率と等しかった。

 SIMフリースマートフォンの販売をみると、急激な拡大は収束してきており、2015年第3四半期(7-9月)の販売台数は、前期(2015年4-6月)から横ばいとなった。2015年9月のスマートフォン販売におけるSIMフリーモデルの数量構成比は家電量販店及びインターネット専業チャネルでは7%であった。これらから推計すると、国内の全スマートフォン販売台数におけるSIMフリーモデルの構成比は2015年通年では2%程度と見込む。SIMロック解除の影響は端末の割賦購入や2年契約等の縛りがあるため、「SIMロック解除に関するガイドライン」の開始から2年後に当たる2017年後半から本格化すると見込まれるとしている。

 また、スマートフォン全体の販売をみると、2015年第3四半期の販売台数は前年比2%減となった。2015年通年では販売台数は前年並みになることが見込まれる。こうしたスマートフォン市場の伸び悩みの背景にはスマートフォンの買い替え年が長期化していることがある。

 2015年7月の消費者調査では、スマートフォン販売の58%をスマートフォンユーザーの買い替えが占めた。この値は2015年1月実施の前回調査を4%ポイント上回っており、フィーチャーフォンからの移行よりもスマートフォンの買い替えのほうが市場成長に大きく影響するという構図が強まっている。また、スマートフォンの買い替え年数は、前回調査では2.02年であったが、今回調査では2.08年へと伸びたという。

 スマートフォン販売は2012年以降、年間2,600万台前後で推移してきており、仮にスマートフォンの買い替えが0.1年伸びると30万台強の販売が翌年にずれると試算されるとしている。政府や大手キャリアで検討されている2年縛りの見直しや端末値引きの縮小は直にスマートフォンの買い替えに影響を与えるため、今後の議論が一層注目されると分析している。(編集担当:慶尾六郎)

■関連記事
ドコモ、SIMロック解除の条件を一部緩和
ケイ・オプティコム、「mineo」にドコモ回線を追加
【通信業界の2015年3月期決算】定額プランで音声通話が伸びなくても、データ通信料やコンテンツ収入の増加に期待
OCNモバイルONE容量拡大。SIM解除義務化に対応
【2014年の振り返りと2015年の展望】通信業界(モバイル) それは泳ぎ続けないと死んでしまう回遊魚

※この記事はエコノミックニュースから提供を受けて配信しています。

関連記事