ロシア連邦宇宙庁、今年10月までのソユーズ・ロケットの打ち上げ計画を決定

2015年7月29日 17:10

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記事提供元:sorae.jp

ロシア連邦宇宙庁、今年10月までのソユーズ・ロケットの打ち上げ計画を決定(Image Credit: NASA/Aubrey Gemignani)

ロシア連邦宇宙庁、今年10月までのソユーズ・ロケットの打ち上げ計画を決定(Image Credit: NASA/Aubrey Gemignani)[写真拡大]

 ロシア連邦宇宙庁(ロスコスモス)は7月28日、今年10月までのソユーズ・ロケットの打ち上げ予定を決定したと発表した。

 ソユーズ・ロケットは今年4月28日に、「ソユーズ2.1a」と呼ばれる型が「プログレスM-27M」補給船の打ち上げに失敗しており、それを受け打ち上げ予定の見直しが行われていた。その後、6月6日には失敗したのと同型のソユーズ2.1aロケットが打ち上げ再開に成功し、7月3日には、失敗したのとは別のソユーズUロケットを使い「プログレスM-28M」補給船の打ち上げにも成功、7月23日には有人宇宙船「ソユーズTMA-17M」の打ち上げにも成功している。

 今回発表された打ち上げ計画では、9月2日に「ソユーズTMA-18M」宇宙船を搭載した「ソユーズFG」ロケットを、また10月1日に「プログレスM-29M」補給船を搭載した「ソユーズU」ロケットを打ち上げるとしている。

 また9月11日には、アリアンスペース社によって、南米仏領ギアナにあるギアナ宇宙センターから、欧州版GPSこと「ガリレオ」を構成する衛星を搭載した「ソユーズST」ロケットの打ち上げも行われるとしている。

 ただ、4月に失敗したのと同じ、ソユーズ2.1aロケットとプログレスM-M補給船の組み合わせでの打ち上げは当面予定されていない。なお、以前の予定では、11月にソユーズ2.1aロケットによって、最新型の補給船である「プログレスMS」を打ち上げる予定が組み込まれていた。

ソユーズ・ロケットの国際宇宙ステーションに向けた打ち上げ計画:
・2015年9月2日……ソユーズFGロケット/ソユーズTMA-18M宇宙船
・2015年10月1日……ソユーズUロケット/プログレスM-29M補給船

南米仏領ギアナからの打ち上げ計画:
・2015年9月11日……ソユーズSTロケット/航法衛星ガリレオ

写真=NASA。

■РОСКОСМОС: УТВЕРЖДЕН ГРАФИК ЗАПУСКОВ НА АВГУСТ-ОКТЯБРЬ 2015 ГОДА
http://www.roscosmos.ru/21613/

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