油井飛行士ら搭乗のソユーズFGロケット、大地に立つ 7月23日打ち上げ

2015年7月21日 08:00

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記事提供元:sorae.jp

油井飛行士ら搭乗のソユーズFGロケット、大地に立つ 7月23日打ち上げ(Image Credit: Roskosmos)

油井飛行士ら搭乗のソユーズFGロケット、大地に立つ 7月23日打ち上げ(Image Credit: Roskosmos)[写真拡大]

 7月23日に打ち上げ予定の「ソユーズTMA-17M」宇宙船を搭載したソユーズFGロケットが、7月20日に発射台に設置された。これから最後の確認作業などが行われた後、油井宇宙飛行士ら3人を乗せ、7月23日6時2分45秒(日本時間)に打ち上げられる。

 ロケットはカザフスタン時間2015年7月20日7時(日本時間2015年7月20日10時)、専用の貨物列車に載せられてロケット組立棟を出発した。途中スイッチバックを挟んだ後、ロケットは打ち上げが行われる第1発射台、通称「ガガーリン発射台」に到着した。そして列車に搭載された起立装置によって立てられ、発射台の周囲に設けられた支持アームによって支えられ、設置が完了した。

 ソユーズFGロケットの先端には、オレッグ・コノネンコ宇宙飛行士(露宇宙庁、ソユーズのコマンダー)、油井亀美也宇宙飛行士(JAXA、フライト・エンジニア)、チェル・リングリン宇宙飛行士(NASA、フライト・エンジニア)の3人が搭乗するソユーズTMA-17M宇宙船が搭載されている。なお搭乗する3人はこの移動の様子を見ることはできず、代わりに彼らの家族やバックアップ・クルーなどがその様子を見守った。プライム・クルーが見るのは縁起が悪い、という伝統があるためだ。

 打ち上げは現時点で、日本時間2015年7月23日6時2分45秒に設定されている。宇宙船は打ち上げ後、約6時間で国際宇宙ステーション(ISS)に到着し、コノネンコ飛行士らは第44/45次長期滞在員として、約5か月間滞在する予定となっている。

 このあと、7月21日20時(日本時間、以下同)には打ち上げに向けた準備状況報告会が開かれ、続いて21時からは宇宙飛行士による打ち上げ前の記者会見が開かれる。

 そして22日20時30分ごろに宇宙飛行士が起床し、23日0時にホテルを出発し、船内用与圧服の着用や、シートなどとのフィット確認を行った後、3時から出発式が開催される。続いてバスで発射台まで移動し、3時35分から宇宙船への搭乗が始まる予定となっている。

■РОСКОСМОС: РН «СОЮЗ-ФГ» С ТПК «СОЮЗ ТМА-17М» ДОСТАВЛЕНА НА СТАРТОВЫЙ КОМПЛЕКС
http://www.roscosmos.ru/21594/

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