アラブ首長国連邦、火星探査に名乗りを上げる。2020年に探査機打ち上げ予定

2015年5月20日 17:01

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記事提供元:スラド

あるAnonymous Coward 曰く、 アラブ首長国連邦は5月6日、火星探査機の「al-Amal(希望)」の打ち上げを2020年7月に実施すると発表した(ForbesMBR Space CentreリリースGIZMODO日本火星協会Slashdot)。

 この探査機は地球と火星がもっとも近い距離にある場合で1.6Mbpsのデータ転送速度を持ち、2年間で1000GBのデータ転送を行う能力があるという。観測データは各国の機関とのデータ共有される予定。

 2021年の第一四半期に火星周回軌道に到着、1周55時間の楕円周回軌道へ投入される。22,000~44,000kmの高度を取りつつ観測を行う予定だという。探査期間は2年を予定している。

 この探査機は火星の大気分析を行うことで、火星表面の水が蒸発した理由などを探るほか、季節の変化など火星の気候の全体像を把握することを目的としているという。なお、2021年は、アラブ首長国連邦の建国50周年に当たるそうだ。アラブ首長国連邦は将来的には年3000億ドル規模の宇宙産業育成を目指すという目的がある模様。

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