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前置インクリメント(++x) よりも後置インクリメント(x++) のほうが高速?
insiderman 曰く、 C/C++には「++x」(前置インクリメント) や「x++」(後置インクリメント) のようなインクリメント演算子がある。前者はxをインクリメントしてからその値を返すのに対し、後者はxの値をコピーしてからxをインクリメントし、コピーした値を返す。後置インクリメントは値をコピーする分遅いと言われていたそうなのだが、これとは逆の主張が話題になっているそうだ(闇夜のC++)。
これによると、前置インクリメントはインクリメント処理が終わるまで値を返せないのに対し、後置インクリメントはインクリメント処理が終わる前に値を返すことができる。そのため並列処理が可能になるなどのメリットがあるという。ただし、オブジェクトをコピーするコストについては議論されていないとのことなので、コピーに必要なコストが大きい場合は逆に処理が遅くなる可能性もある。
そもそもタレコミ子は前置インクリメントと後置インクリメントの処理の違いについては把握していたが、処理コストの違いについては知らなかったので非常に勉強になった(言われれば確かにそうだと理解できるのだが)。
記事で話題となっている書籍の英語版「Game Engine Architecture, Second Edition」は、該当部分をGoogleブックスで閲覧できるので、参照してほしい。
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