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リアルな世界を低コストで再現できる「フォトグラメトリー」、中小ゲームデベロッパで注目される
あるAnonymous Coward 曰く、 近年ではPCだけでなく家庭用ゲーム機の性能も向上し、ゲーム内で現実の映像と見まがうようなリアルな世界を構築しているゲームも多い。しかし、ポリゴンを使ったモデリングでこのような世界をリアルに再現するには、大きなコストが必要となる。そのため、現実の風景を写真で撮影し、それを元にリアルな3D世界を再現する「フォトグラメトリー」という技術が注目されているそうだ(4Gamer)。
フォトグラメトリーは複数の場所から撮影した写真を解析・合成し、地形やさまざまなをオブジェクトを3D化するというもの。Googleストリートビューで使われているものに似ているが、視差情報を使って完全な3Dモデルとして風景を再現できるのが特徴だ。近年では高解像度のカメラやドローンが低価格で利用できるようになったこともあり、またコンピュータの性能向上によってより高精度なモデル化ができるようになっていることもゲームでの採用が進んでいる背景にあるようだ。
4Gamerの記事ではフォトグラメトリーを採用したゲームとして「The Vanishing of Ethan Carter」が取り上げられているが、デモ動画を見ると確かに非常にリアルな世界が再現されている。同ゲームを開発したThe Astronautsではその撮影過程や技術についてWebサイトで紹介しているが、たとえば39枚の写真だけでリアルな彫像を3Dで復元できるなど、確かにゼロから3Dモデルを作成したら結構な手間がかかりそうなものが比較的手軽に再現できそうな雰囲気である。
現実に存在しない物は作れない、ロケが必要というデメリットもあるものの、確かに低コストでリアルな映像を作れるというのは興味深い。
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