中国の自動車市場:SUVやエコカー時代に突入、トヨタ「ミライ」は予想以上の人気

2015年2月3日 08:32

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記事提供元:フィスコ


*08:33JST 中国の自動車市場:SUVやエコカー時代に突入、トヨタ「ミライ」は予想以上の人気
中国の自動車市場は2ケタ成長の時代が終了しているといわれている。2014年の販売台数は2349万1900台と、前年比で6.86%の増加にとどまった。今後の販売台数は2020年をピーク(約3000万台)に減少に転じるとみられ、同年までは1ケタ成長にとどまると予測されている。

ただ、スポーツ用多目的車(SUV)やエコカーがこれから2ケタ成長を続けると期待されている。14年のSUVの販売台数は382万台と、前年比で36%増加し、乗用車の増加ペース5%を大幅に上回った。また、乗用車市場に占めるSUVのシェアは20%にとどまり、今後は一段と拡大する余地があると指摘された。

ほかに、エコカー市場も予想以上の伸びを示した。昨年のエコカーの販売台数は7万4800台となり、前年比で300%強の増加となった。今年の販売台数は約20万台になると予測され、前年の約3倍になる見通しだ。

SUVやエコカー市場への参入ついて、国産メーカーのほか、日系のトヨタ自<7203>や日産自<7201>なども積極的に取り組んでいる。トヨタの新型燃料電池自動車(FCV)「ミライ」は中国で販売されて1カ月しか経っていないにもかかわらず、すでに1500台の予約を獲得し、予想の4倍になっているという。また、日産も今後2年以内に電気自動車(EV)2モデルとハイブリッド1モデルを新たに発表する計画だ。《ZN》

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