止まらぬ新聞の販売部数減 読売も1年で43万部強減 元旦の紙面で試みた一策

2025年1月4日 11:21

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 日本ABC協会の発表にあらためて、「新聞の販売減」を痛感した。昨年9月の平均販売部数は全国紙ベースで、こんな状況とか。「1位:読売新聞:578万2000部:前年同期比43万6732部減」「2位:朝日新聞:334万9780部:22万3898部減」「3位:毎日新聞:142万7361部:20万2143部減」「4位:日本経済新聞:135万4962部:6万7692部減」「5位:産経新聞:83万9219部:7万6012部減」。

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 ABC協会の発表は各社の報告に基づいて行われている。象徴的なのはかつて1000万部を誇っていた読売がいつの間にか、600万部を割り込み1年間で約43万部を減らした点。朝日も毎日も1年間で20万部以上を減らしている。そしてこの減少トレンドは今後とも続くと予想されている。

 少なくても読売新聞にして広告収入なくしては、経営が成り立たない状況にあるとして決して過言ではあるまい。

 「象徴的」と感じたのは、元旦の読売新聞。総頁数は40頁のうち19頁が、一面広告で埋め尽くされていた。ある種、妙な寂しさを覚えた。天邪鬼な気持ちが蠢いた。これぞとばかりに幅を利かしている、広告を活かす方法はないものか・・・。「一面広告を打つぐらいだから金はあるということだろう」と一方的に判断し、広告主の上場企業は「投資企業として価値があるか否か」の篩にかけてみた。

 I:昨年大納会の終り値の予想税引き後配当利回り。
 II:過去10年間の修正済み株価パフォーマンス。
 III:IFIS目標平均株価と時価の乖離。

 こんな結果になった。読者諸氏に参考にして頂ければ幸い。
 ★トヨタ(7203):I:2.29%、II:2.08倍、III:時価3146円に対し3195円。
 ★積水ハウス(1928)I:2.73%、II:2.38倍、III:3782円対4194円。
 ★大和ハウス(1925)I:2.7%弱、II:2.1倍、III:4858円対4992円。
 ★日本ハウスHD(1873)I:2.7%弱、II:-37%強、III:算出対象外。
 ★三井住友海上(MS&ADHD、8725)I:3.4%弱、II:3.6倍、III:3449円対4083円。
 ★アシックス(7936)I:0.5%強、II:4.36倍、III:3110円対3389円。
 ★キヤノン(7751)I:2.3%余、II:35%、III:5161円対5295円。
 ★サントリー食品(2587)I:1.78%余、II:2.49倍、III:5013円対6150円。(記事:千葉明・記事一覧を見る

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