光触媒技術を使って国際宇宙ステーションを脱臭する試み

2015年1月8日 15:46

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記事提供元:スラド

あるAnonymous Coward 曰く、 宇宙航空研究開発機構(JAXA)によると、国際宇宙ステーション(ISS)の中は「体育会系の部室のにおい」がする感じらしい。そこで、JAXAは複合金属製品メーカーであるフジコーとともに、光触媒技術を使って宇宙船内を脱臭・殺菌する技術を開発しているという(毎日新聞)。

 ISS内には空気再生システムが搭載されており、物資補給時に空気も入れ替えられるため現状衛生面の問題はないそうだが、においのもととなる物質や細菌類の除去については考慮されていないという。フジコーはタイルなどに光触媒コーティングを行う技術を持っており、宇宙船内の壁に光触媒をシート状に貼り付ける、といった方法での利用を検討しているという。

 現在は実験段階だが、基準を満たせば次回打ち上げで日本の実験棟「きぼう」に持ち込み、エアコン吸入口に設置して効果を確認するとしている。

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