スペースX社、前回のファルコン9打ち上げにおける第1段着水の映像を公開

2014年8月1日 10:53

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記事提供元:sorae.jp

スペースX社、前回のファルコン9打ち上げにおける第1段着水の映像を公開(Image credit: SpaceX)

スペースX社、前回のファルコン9打ち上げにおける第1段着水の映像を公開(Image credit: SpaceX)[写真拡大]

 スペースX社は22日、今月14日のオーブコム社の通信衛星を搭載したファルコン9ロケットの打ち上げにおいて実施した、第1段の着水試験の模様を収めた映像を公開した。

 映像は、役目を終えて第2段と分離された第1段が、再度エンジンに点火し、逆噴射を行いつつ降下し、大気圏に再突入していく様子から始まる。そして着水直前に再びエンジンを点火し、着陸脚も展開したのち、着水。水面に倒れたところで映像は終わっている。

 スペースX社によれば、残念ながら着水時の衝撃が想定より強かったらしく、第1段は破壊され回収はできなかったものの、必要なデータはすべて取得できたという。

 この打ち上げは、今月15日(日本時間)、オーブコム社の通信衛星OG2を搭載して行われたもの。打ち上げ自体は成功している。

 ファルコン9は今年4月の打ち上げでも第1段の回収試験を試みたが、この時も着水まではうまくいき、映像やデータは取得できたものの、海面が荒れていたことで機体が破壊され、回収には失敗している。

 ただし、両打ち上げの主目的は、あくまで搭載していた衛星を所定の軌道に投入することであり、第1段の回収は「ついで」でしかない。また第1段を制御して再突入させ、着陸脚を展開しつつ着水まで持っていく過程はうまく行っており、試験としては十分と言えよう。スペースX社では今年中に陸上への着陸を行うことを狙っており、この一連の教訓が活かされることになるだろう。

 なお、8月に予定されているアジアサット8、またその次に予定されているアジアサット6の打ち上げにおいては、ファルコン9の持つ能力をフルに発揮する必要があり、第1段の回収を行う余裕がないため、試験は実施されない。その次の9月に予定されているドラゴン補給船運用4号機の打ち上げでは再び実施される見通しだ。また、より質の高い映像を取得するために、レンズへの着氷防止などを狙い、カメラの改良も行われるという。

■Falcon 9 First Stage Return | ORBCOMM Mission - YouTube
http://www.youtube.com/watch?v=CQnR5fhCXkQ

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