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急増する悪徳論文誌出版社
insiderman 曰く、 近年、無料で論文を閲覧できる「オープンアクセス」型の学術論文誌が増えている。これらは論文執筆者から掲載料を集めるというビジネスモデルで運営されているが、このようなオープンアクセス誌の中で「法外な掲載費用を要求する」悪質な論文誌も増えているらしい(2014年版、悪徳な学術出版社は450社以上!?、カレントウェルネス)。
1月に公開された「List of Predatory Publishers 2014」(搾取的な出版社リスト2014)によると、このような悪徳な論文誌を出している出版社は2011年には18社、2012年には23社だったのに対し、2013年では225社、2014年では477社と、大幅に増えているという。
リストでは出版社のほか、「その独立性に疑問のある論文誌」303誌のリストも掲載されている。このような論文誌は昨年は126誌だったとのことで、倍以上に増えている。これらリストを見ると、論文誌の名前はそれらしいものになっており、専門分野以外であればどれが「まともな専門誌」なのか判別は難しそうだ。
またこういった論文誌は、いわゆる「ニセ科学」に対し権威付けを行うために利用されるといった問題もあるようだ。
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