【相場熟者が答える投資相談】【相場熟者が答える投資相談】ファーストリテイリングを長期保有しています。見通しを

2014年5月11日 19:39

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記事提供元:日本インタビュ新聞社

■ファーストリテイリングを1万円で100株、長期保有しています。見通しを(山口県。U)

  【問い】 ファーストリテイリング <9983> を1万円で100株昔から持っています。もう上がらないのではと思っています。アドバイスをよろしくお願いします。

■下値のフシに接近で売却は手控え反発力を見極める

  【答え】 ファーストリテイリングは、5月9日(金)95円安の3万1470円と反落しています。昨年来の高値4万5350円(13年12月)に対し約39%下げたところにあります。

  4月10日に今8月期営業利益予想を下方修正したことから、軟調展開が続いています。

  今8月期業績予想は、売上高が従来予想の1兆3220億円(前年同期比15.7%増)から1兆3700億円(同19.9%増)、営業利益が1560億円(同17.4%増)から1455億円(同9.5%増)、経常利益が1550億円(同4.0%増)から1495億円(同0.3%増)、純利益が920億円(同1.8%増)から880億円(同2.6%減)に修正しました。国内外のユニクロ事業の売上は好調に推移していますが、国内ユニクロ事業で、主にパート・アルバイトなど店舗人件費が増加、広告宣伝費が増加、定番商品の在庫積み増しで物流費・倉庫費が増加したほか、グローバルブランド事業で、主に米国の景気低迷による百貨店販売の不振と日米で人件費が増加したことなどが響き通期営業利益は当初計画を下回る見通しです。

  5月2日に発表した4月の既存店売上高は前年同月比3.3%増と消費増税後の初月としては好調に推移しましたが、連休明けの7日は地合いの悪化に押され日経寄与度の高い銘柄ということもあり年初来の安値3万0950円と売り込まれました。

  チャート的には、昨年5月高値4万4400円、同12月26日高値4万5350円と買い直され二番天井形成との感が強まっています。24カ月移動平均線を割り込んでいませんので、かろうじて残っている感じです。目先では3万円の下値フシに接近していますので、値ごろ感があります。外部環境が落ち着けば、短期的には消費増税後の売上好調が見直され反転する可能性が多少あります。それを待って売却が無難といえます。或いは24カ月移動平均線割り込んだ場合キッパリ売りもと考えます。(株式評論家・摩周湖)(情報提供:日本インタビュ新聞社=Media-IR)

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