初音ミクのオーケストラコンサートの舞台裏にはバックアップとリアルタイムの人力作業があった

2012年12月4日 18:12

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記事提供元:スラド

あるAnonymous Coward 曰く、 11月23日、冨田勲氏による交響曲「イーハトーヴ」の演奏が東京オペラシティコンサートホールで行われた。このコンサートでは、オーケストラと合唱団、そして初音ミクが一緒に演奏を行うという、前代未聞の試みが行われていたのだが、その舞台裏がAV Watchの記事にて紹介されている。

 初音ミクというと、事前に打ち込みを行って歌わせるのが一般的だが、このコンサートでは指揮者がいるオーケストラとの共演と言うことで、あらかじめ打ち込んでいた歌を、人間の操作によって指揮に合わせて歌わせるという試みが行われていたそうだ。具体的には、電子ピアノを使用して鍵盤の1音1音にそれぞれ別の声を割り当て、指揮に合わせてそれを操作することで演奏を行ったという。

 また、トラブル対策として指揮に合わせて操作できるシーケンサを使ったバックアップも用意。さらに曲の切り替えにおけるトラブル対策も入念に行っていたという。映像面についても、人間の手による操作によってリアルタイムにさまざまな動きを生成できる独自の3Dレンダリングシステムが開発されて使われたそうだ。

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