ソニー、肌のきめ・しみ・毛穴などを高精度かつ高速に解析する技術を開発

2012年12月4日 10:43

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肌解析技術 “SSKEP”のイメージ図(画像:ソニー)

肌解析技術 “SSKEP”のイメージ図(画像:ソニー)[写真拡大]

  • 肌解析の出力イメージの一例 (総合判定)(画像:ソニー)
  • 肌解析の出力イメージの一例 (左:メラニン解析、右:毛穴解析)(画像:ソニー)

 ソニーは3日、肌のきめ・しみ・毛穴・明るさ・色味など、高精度かつ高速に肌解析をする技術 “SSKEP(Smart Skin Evaluation Program)”を開発したと発表した。“SSKEP”は、高感度・低ノイズを実現する裏面照射型CMOSイメージセンサーなどと複数の波長光源制御、および肌解析アルゴリズムなどで構成されるソニー独自の肌解析技術。高度なセンシング技術と高速画像処理技術により、さまざまな肌状態の定量的かつ多角的な測定・解析を実現する。

 現在、美容業界では業務用肌測定機や一般消費者向けの簡易な肌測定機が市販されているが、業務用は大型で高額、一般向けは測定項目が少ないなどの課題がある。しかし、今回開発した肌解析技術“SSKEP”を用いることで、小型でありながら多くの肌情報を手軽に測定できる肌解析商品の開発が可能になる。

 一般的に肌解析においては、可視光が届く皮膚の表面に加えて、近赤外光でしか届かない皮下の情報を取得することが重要。“SSKEP”は、複数の波長光源の出力とCMOSイメージセンサーでの撮像の双方を最適に制御することで、可視光から近赤外光の領域まで高感度な撮影を実現し、多様で高精度な測定が可能。

 また、独自のアルゴリズムにより、画像解析技術や形状認識技術による定量評価、画素単位での成分分析による可視化ができる。その一例として、肌のきめにおいては、きめの形状や数量、方向などを分析することにより、肌のきめの状態を正確に評価する。さらに、画素単位で皮膚に含まれるメラニンなどを成分分析することにより、皮膚の表面や内部のしみを可視化できる。これにより、隠れたしみなど目に見えない肌の情報を取得できる。

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