「海洋酸性化」によって南極海の食物連鎖を支える「海のカタツムリ」の殻が脆くなっている

2012年11月29日 06:00

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記事提供元:スラド

danceman 曰く、 近年、化石燃料の燃焼により大気中に放出された二酸化炭素が海水に溶け込むことで、海洋の酸性化が進んでいると言われている。これにより、南極海の食物連鎖で重要な役割を担う「海のカタツムリ」として知られる「翼足類」の殻が脆くなってきているそうだ(本家/.BBC記事)。

 翼足類は植物プランクトンを補食する一方で、大きな動物プランクトンや、魚、海鳥、鯨などの餌となる。 翼足類は、殻が破壊されたからといって必ずしも死んでしまうという訳ではないようだが、補食されやすくなったり、ウィルス感染を起こしやすくなったりして、結果として全食物連鎖に影響を与えることになってしまうのだという。

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