SpaceX社、Dragon打ち上げに成功。民間企業による宇宙事業の足がかりに

2012年10月11日 07:00

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記事提供元:スラド

taraiok 曰く、 日本時間8日朝、SpaceX社がロケット「Falcon 9」の打ち上げに成功した。SpaceXは5月に民間宇宙船として初めてDragonカプセルを国際宇宙ステーションへドッキングさせることに成功しているが、今回は補給物資を搭載した本番。NASAのリリースによれば、今回、運搬する物資の中には、学生達に学習機会を与えるプロジェクトの一つ、学生宇宙飛行実験プログラム(SSEP)で公募された微小重力環境での物理的、化学的、生物学的システムなどの実験用の機材も含まれている。

 Falcon 9は補給物資を積んだ宇宙船「Dragon」を搭載しており、国際宇宙ステーション(ISS)へと向かう。DragonのISSへの到着予定は10日で2週間ほど滞在、約330kgの研究結果などを載せて、28日に地球に帰還する予定となっている(LosAngelesTimesAFPBBNewsTechCrunch本家/.)。

 SpaceX社は民間企業による補給ミッションを行う初めての企業となる。今回の打ち上げは、米宇宙産業の商業化が本格化する最初のステップとなると見られている。なお、ISSへの補給ミッションは全12回計画されており、契約資金は16億ドル(約1300億円)となっている。

 本家記事は打ち上げ前のものだが、コメントは宇宙開発の商業化に関するものが中心。政治的な規制や課題などが議論されている。

 なお、打ち上げ直後にFalcon 9のエンジントラブルがあり、同じロケットに搭載されていた米通信企業オーブコムの衛星は予定よりも低い軌道にしか乗せられず、現在軌道修正に挑戦している模様(CNN)。

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