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体液に解ける体内埋め込み型医療機器
記事提供元:スラド
eggy 曰く、
体内埋め込み型医療機器の多くは永久的な使用を目的としているが、イリノイ大学とタフツ大学、ノースウェスタン大学の共同研究チームが、短期使用を目的とした体液に解ける体内埋め込み型医療機器を開発し、ネズミを用いた実験に成功したとのこと (Medical Daily の記事、本家 /. 記事、DOI: 10.1126/science.1226325 より) 。
実験では、手術後の細菌感染症や炎症を防ぐのに熱を発して熱殺菌するよう設計されたコンピュータチップのような小さな装置をネズミの体内に埋め込んだ。すると同装置を覆った絹が体液に解け、装置の主要部が分解されるまでの間、同装置は 1 週間以上に渡って作動し続け、3 週間後には完全に体内で解けきったとのこと。必要な期間だけ体内で作動し任務を終えた後に消滅する電子装置により、将来の医療技術は更に前進することになる。これまで、任務を終えた電子装置を体内から取り出すのに再手術が必要だったものも、再手術の必要性をなくし長期的な副作用のリスクを軽減することができるとのこと。
また、数年後に解ける携帯電話などの電子機器を開発するのに同技術を使用すれば、使用済みの電子機器がゴミ埋め立て地に捨てられることもなくなるとしている。
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