富士フイルム、画像化された文字をスマートフォンの画面サイズに合わせて改行するレイアウト再構築技術を開発

2012年7月12日 06:00

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記事提供元:スラド

fslasht 曰く、 富士フイルムが「画像化された文字をスマートフォンの画面サイズに合わせて改行するレイアウト再構築技術 」を開発したそうです。

 スマートフォンは画面が小さく、また機種によって画面サイズがまちまちですので、かなり有用な機能ですね。個人用途でも自炊(スキャン)した書籍を観るときに便利なんじゃないかなーと思ったらすでに、Androidアプリ「GT-Document Lite for Dropbox」としてリリースされており、Android Playから無料でダウンロードできます。

 Dropboxに保存した自炊書籍を閲覧すると、確かに拡大縮小すると文章の各行を認識しました。なかなかの認識率です。文字認識ではなく画像として認識しているので、手書き文字でも対応できるとのこと。手書きではありませんが、低DPIでスキャンした(OCRは無理そうな)書籍もかなりの精度で再レイアウトできています。

 実際の使用感ですが、文書を開いてから変換処理に少し時間(一瞬~10秒程度)がかかります(PDFの場合だけ?)。文章を拡大表示したくなったら、ダブルタップするとレイアウト改行モードになります。レイアウトの解析には2~3秒かかり、また1ページ分まるごと認識されるわけではなく、いくつかのブロックに分けて認識されます。

 文章表示エリアは全体の5分の3程度で、ナビゲーター(画面全体レイアウト表示)が残りを占めます(ナビゲーターの表示はメニューからON/OFFできる)。ナビゲーター上の縮小表示された文書をタッチするとブロックを撰択できます。1ページ内のブロックの移動はすぐに行えました。

 制限としては、現状横書き文書のみしか認識できない、最大10Mbyteのファイルまで(自炊書籍でページ数が多いと読める書籍が限られる)といったものがありました。

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