コマンドラインはもういらない?

2012年7月2日 19:58

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記事提供元:スラド

eggy 曰く、 本家/.で、「Has the Command Line Outstayed Its Welcome?」(コマンドラインはもう歓迎されていないのに存在している?)という記事が話題になっている。元ネタはLinux InsiderがCLIの存在意義についてまとめた記事だ(本家/.Linux Insider記事)。

 記事の冒頭では、CLIが存在し続ける理由が挙げられている。GUIは見た目には良いが、その能力はCLIの持つ能力のほんの一部にしか相当せず、CLIは効率的で「より速く、多芸である」としている。そのため「複雑なタスク処理においてCLIに勝るものはなく、とうてい消滅などしない」とのこと。また、GUIの登場でCLIが時代遅れというのはまるで、EmacまたはVIMの登場でワープロが時代遅れになったというのと同じであり、GUIとCLIには「各々に違った仕事がある」としている。

 いっぽう、これに反対する意見も紹介されている。弁護士であり、ブロガーでもあるRoberto Lim氏はCLIについて、「選択肢の1つとして残しておくか、全部取り去ってしまっていい」と述べている。氏は「コマンドラインを使うと、自分が凄いことをやってのけているという気がする。だがたいていは、よく意味も分からずに手引きからコマンドをコピーして打ち込んでいるだけ」とし、「この時代に、エンターキーを押すだけでいいところを

と打ち込みたいなんて誰が本気で思うかい?CLIは扱いづらい古遺物かって? ほとんどの人がまだ存在していることを知らないよ」と述べている。また、「CLIは消費者をターゲットとした技術には一切使うべきではない」、「問題が起きたときに、IT系の人や技術サポートが使うものとしてのみ存在していればいい」とも主張している。

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