エリクソン、人体通信技術「Connected Me」を発表

2012年6月24日 17:33

印刷

記事提供元:スラド

grafi 曰く、 エリクソンは、人体を通じてデジタルデータを伝送する人体通信技術「Connected Me」を発表した(エリクソン・ジャパンのプレスリリースConnected MeWirelessWire Newsの記事ITproの記事)。

Connected Meは容量性カップリングを用いて人体をデバイスに接続し、通信用のケーブルとして使用する。たとえば接続用のプレートを搭載したスマートフォンを片手で持ち、もう一方の手でプリンター側のプレートに触れることで、スマートフォン内の画像を印刷できる。すでにCESやMWCなどでデモを実施しており、6~10Mbpsの通信速度を実現している。将来的には20~40Mbpsが達成可能な範囲だという。伝送に使用する電力レベルは低く、WHOの標準に準拠しているため、人体への危険はないとのことだ。

このほか、Connected Meの応用例として、動画や音楽、Webページへのリンクなどの送受信、パスコードを使用したドアの開閉などが開発されており、人体埋め込み型の医療機器への応用も考えられる。また、人体に直接触れない限り盗聴は不可能であるため、安全な通信方法としても使えるという。

 スラッシュドットのコメントを読む | モバイルセクション | モバイル | テクノロジー | ハンドヘルド | 携帯通信

 関連ストーリー:
アンテナのように機能する衣服をオハイオ州立大学が開発 2011年08月30日
NTT、人体の表面に信号を流してデータをやり取りするシステムを製品化 2008年05月01日
ソニー、人体通信ワイヤレス・ヘッドフォン特許出願中 2006年11月29日
触れるだけで高速通信・ NTTが開発 2005年02月21日
人体通信が実用化、「タッチ通信システム」販売開始 2004年09月14日
人体を伝送媒体として10Mbps通信 2002年10月07日

 

※この記事はスラドから提供を受けて配信しています。

関連記事