DNSによるサイトのブロッキングを迂回するFirefox拡張

2011年12月27日 07:00

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記事提供元:スラド

eggy 曰く、 最近米国ではオンライン著作権侵害防止法案(Stop Online Piracy Act、SOPA)が話題になっている。これは著作権を侵害するようなコンテンツを持つサイトに対し、DNSブロッキングなどによるそのサイトへのアクセス遮断を含めたさまざまな対処を行えるようにするというものだ(CNETの記事Geekなページでの解説)。SOPAについては強い批判が挙がっており、議会でも議論が過熱しているが、これを迂回するというFirefox拡張が開発されて話題になっている(本家/.The Atlantic WireTorrent Freak記事)。

 T Rizkの呼び名で知られる開発者が開発したこのFirefoxアドオン「DeSOPA」は極めてシンプルなもので、著作権侵害を侵しているとされる問題サイトのドメイン(例えばwww.thepiratebay.com)を、そのサイトをブロックしていないDNSを用いてIPアドレス(例えば194.71.107.15)に変換するというもの。

 また、米国土安全保障省の移民関税執行局(ICE)が昨年よりファイル共有関連のドメイン差し押さえを行っているが、こうした動きに対抗する、MAFIAAFireの名で知られる匿名開発者グループは、問題のサイトから新しく設定されたドメインにリダイレクトするFirefoxアドオンをリリースした。既に20万人以上がこのアドオンをインストールしているという。Mozillaは同アドオンをFirefoxサイトから削除するようICEから要請を受けたというが、「こういった検閲はオープンなインターネットの脅威となる可能性がある」とし、要請を拒否したとのこと。

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