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ESA、露の火星探査機からの信号を受信
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ヨーロッパ宇宙機関(ESA)は11月23日、今月9日に打ち上げられ、行方不明になっているロシアの火探査ミッション「フォボス・グルント(Phobos-Grunt)=フォボス・ソイル」からの信号を受信したと発表した。
発表によると、信号は協定世界時間11月22日20時25分(日本時間11月23日5時25分)、ESAのオーストラリア・パースにある制御局で受信したという。ESAは現在、ロシアチームと協力し、「フォボス・グルント」との通信確保、探査機の状況確認を急いでいる。
「フォボス・グルント」を乗せたゼニット・ロケットは11月9日に打ち上げられたが、「フォボス・グルント」のメインエンジン(MDU)が点火せず、予定されている火星に向かう軌道へ遷移できず、地球周回軌道に投入された。
なお、「フォボス・グルント」には中国初の火星探査機「蛍火1号」も搭載されている。
「フォボス・グルント」はロシアの火星探査のサンプルリターンミッションで、火星の衛星フォボスに着陸した後、フォボス表面の土壌サンプルを採取し、地球に持ち帰る計画。一方、「蛍火1号」は重さ約115kg、カメラや磁力計などを搭載し、火星の近くで「フォボス・グルント」から分離し、火星周回軌道に投入された後、約1年間にわたって火星と衛星のフォボスを観測する予定。
「フォボス・グルント」と「蛍火1号」はもともと2009年に打ち上げられる予定だったが、「フォボス・グルント」の組立てと試験が遅れたため、打ち上げが2011年に延期されていた。
■http://www.esa.int/SPECIALS/Operations/SEM5AJZW5VG_0.html
http://www.esa.int/SPECIALS/Operations/SEM5AJZW5VG_0.html
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